アスタコイデスノコギリクワガタ 亜種フラテルナスの歯系変化について

観察&実験

アスタコイデスノコギリクワガタ 亜種フラテルナス

まずはじめにこのページの趣旨を説明したいと思います。
ここでは飼育しているクワガタの種類としての特徴や魅力を皆様にお伝えできればと思います。
このページを見て興味を持っていただける方が1人でもいればとても幸せです。
飼育方法については別途、種別の飼育マニュアルのような記事を私自身の経験や先輩方の助言を
元に出来るだけ詳しく書いていこう思います。是非、そちらも見ていただけたら幸いです。

今回は飼育しているクワガタ達の中からアスタコイデスノコギリクワガタの亜種フラテルナスについて
とてもユニークで興味深い歯系の変化が観察できたので紹介させて頂きます。
フラテルナスはアスタコイデスの亜種の中でも個人的に1位2位を争う赤みの美しい種類です。

色々な歯系のバリエーション!!

サイズの小さな子から順に写真を並べてみました。
私の感覚としては〜40mmまでは小歯系の個体で羽化することが多い。
40mm〜44mmの個体はいないのでこれから引き続き観察を続けます。
45mm〜49mmの個体はアゴの基部に近いところに2つ連なるように内歯が発現します。
50mmを超えてくると基部に2つ発現していた内歯が1つ消失しはっきりと第一内歯が1つになります。
それぞれの歯系について詳しく見ていきます!

小歯形個体

こちらの個体はいわゆる小歯系と呼ばれる形状で羽化した個体達です。
この短いアゴに細かい内歯がノコギリ状に出る小歯系の形状はアスタコイデスの他亜種や本土ノコギリ、オキナワノコギリも同じような形状になります。

中歯系個体

こちらは中歯系個体です。
上にも書きましたがフラテルナスの中歯系個体は第一内歯が2本連なるように発現します。
この内歯はアゴの発達が著しい大歯系個体になると2本から1本の内歯に変化していきます。
この中歯系個体の形状こそ今回私がとてもユニークに感じたものです。また、クワガタを趣味にする者としてクワガタに関する知識の未熟さ、ブラッシュアップの必要を痛感させてくれた子達です。
クワガタの内歯の形状は種類の同定に際してもとても重要視される部分になります。
実際この形状の個体が羽化してきた時に私は別種なのでは?と疑心暗鬼になってしまいました。
しかし、とある有識者の方より今回このページに載せている写真からアスタコイデスノコギリクワガタ、亜種フラテルナスの歯系の変化についてご教授頂きました。
クワガタブリードという同じ趣味を持ちながら、全く別次元の知見の深さやそこから来る自信にとても
感動したと同時に自分の未熟さを思い知る出来事にもなりました。

大歯系個体

この個体達は大歯系で羽化してきてくれた子達です。
飼育力不足で我が家ではまだ55mmが最大ですがゆくゆくは60mmを目指したいと思っております。
さて、本題の歯系についてですがサンプルとしてとてもわかりやすい2個体を下に紹介します。

この2個体のサイズはわずか1mmしか違いません。しかし内歯の形状の違いは一目瞭然ですね。
もちろん個体差はあると思いますが我が家では50mmを皮切りに歯系の変化が顕著に出ます。
49mm個体の第一内歯が2本連なるのに対して50mmの方は場所こそ基部に近けれど2本目の内歯
は完全に消失しています。
同じ親からの累代個体で1mmしかサイズに違いがないのにここまで形状に違いが出るのはとても興味深いですよね😁
また、大歯系の個体についてもサイズにより形状変化があるのでそちらも紹介いたします。

左の子と右の子を比べてとても大きな違いがあることにお気づきでしょうか😁?
左の子の第一内歯が基部に近いところに発現しているのに対して、右の子は第一内歯がだいぶ基部から
離れた場所に発現していますね!
これはアスタコイデスの他の亜種にもある程度は同じように当てはまることかも知れませんがサイズが大きくなり、アゴの発達がよくなるにつれて第一内歯がアゴの基部から離れて先端に近くなります。
*(アスタコイデス レニについてはサイズが伸びても第一内歯は基部に近いところにありました。)

まとめ

今回はアスタコイデスノコギリクワガタ亜種フラテルナスの歯系変化について私なりにまとめました。
今後も引き続きサイズによる歯系の変化、現在55mmまでしかデータがないので56mm以上の個体の歯系変化についても観察していこうと思います。
中歯系の個体についても、小歯との境界線を探しながら進捗があれば続編をまとめたいと思います。
今回は1亜種の歯系の変化というとてもニッチな話題について記録しました。
自分の知識力不足を実感できたとても良い機会でした😅
そして今回知恵を拝借頂いたクワガタブリーダーの先輩方、本当にありがとうございました!
私も引き続き勉強、検証、観察を続け、いずれ困っている人にアドバイスできるように精進致します。

気軽にコメント頂けると幸いです^^
English comments are also welcome. Feel free to drop your comment! I will happy to communicate with international people:)

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